ポータブル溶存酸素計・水素計（DO計/H2計）3650/3655（防爆仕様あり）

製品概要

Orbisphere（オービスフェア）3650/3655シリーズは、多数ある溶存酸素・溶存水素の測定ポイントに特化した、ポータブルタイプの溶存酸素計・溶存水素計です。

センサー、フローチャンバーを一体化したコンパクト設計で、片手でハンディに持ち運ぶことができます。ボイラ水や化学製品製造プロセスにおける脱気状況を現場サイトで確認したり、溶存酸素（DO）の変化をデータロガー機能を使って解析することが可能です。気相のみ、液相のみ、気相・液相両用など、ご利用用途に応じて以下のタイプよりお選びいただけます。

・Orbisphere 3650 : マイクロロガー　溶存酸素計
・Orbisphere 3655：パワーロガー（高感度モデル）溶存酸素計・溶存水素計
・Orbisphere 3650EX：マイクロロガー（防爆タイプ）溶存酸素計・溶存水素計
※対応しているセンサーにつきましては、カタログをご参照いただくか、お問合せください。

3650は最小1ppbの精度で測定可能な高分解能、高感度モデルの3655は0.1ppbまで測定可能です。気体や液体中の酸素濃度を飽和レベルと微量レベルの両方を正確に測定し、最大500回分の測定データを保存可能です。充電式電池で最大40時間の連続運転が可能です。

また、IECEx認証を取得したバージョンの3650EXは、防爆対応専用バッテリーを使用し、連続測定モードで最大60時間の測定が可能です。

製品の特長

堅牢で優れた防水性

ステンレス製で継ぎ目が少なく、防水性に優れています。腐食保護対策が充実したマイクロプロセッサー回路を搭載しています。防水、超頑丈、軽量の分析装置です。（保護構造IP67）

醸造所の過酷な環境や、その他の飲料アプリケーションにおける実験室、検証目的にも適合します。さらに3650は、発電、電子機器、ライフサイエンス業界の幅広いアプリケーションで使用いただけます。

Orbisphere 31120高品質隔膜式酸素センサーとの併用を想定して設計されており、ラインまたは実験室で、液相・気相の両方で、迅速かつ正確な再現性の高い測定を実現します。低レベルのアプリケーションでは、特別に構成された Orbisphere 3655 が 0.1 ppb の酸素を測定します。

なお、蛍光式/光学式センサーのポータブルタイプ溶存酸素計は、卓上・ポータブル光学式溶存酸素計3100をご参照ください。その他、関連する溶存酸素計のラインナップは、Orbisphereシリーズカタログから比較いただけます。

応答性がよく、測定前のウォーミングアップが不要

正確な測定のためのウォーミングアップの必要がありません。水溶液中の溶存酸素測定では、スイッチを入れてから5分以内で安定した測定が可能です。以下のグラフでは、飽和した酸素レベルから2ppb以下まで、わずか3分で到達していることをご確認いただけます。

3650/3655_起動から測定までの時間と酸素濃度のグラフ

サンプルを直接測定、簡単操作

機器の操作はとても簡単です。装置の入口チューブは、シンプルなコネクタでサンプルポイントまたはピアシングデバイスに接続されているため、迅速かつ簡単に設置が可能です。サンプルはフローチャンバー内のセンサーメンブレン上を流れ、出力バルブがサンプルの流量を制御します。また、装置の出口チューブでサンプルを排出することができます。必要なサンプル量が少ないため、廃棄物を最小限に抑えることができます。

電源には、単二アルカリ電池を2本使用します（防爆タイプは特別電池）。電池の交換は迅速かつ簡単で、装置のダウンタイムはありません。電池が切れたり、交換しても、保存された測定値が失われることはありません。また、外部電源供給オプションの選択もあります。

3650_3655_サンプルライン設置イメージ