溶存二酸化炭素センサー(CO₂)314xxTC | TCD(熱伝導式)| Orbisphere
製品概要
溶存二酸化炭素センサー(CO₂)314xxTC は、液体および気体中の溶存二酸化炭素(CO₂)濃度をリアルタイムで高精度に測定できる熱伝導率式(TCD)センサーです。ガスクロマトグラフィーの原理に加え、膜を利用するOrbisphereの独自設計ならびにパージガスの使用により、気相のみならず液相でも測定が可能です。
Orbisphere 511Dまたは410Dコントローラー(別売)に接続して使用します。
主に炭酸飲料やビールなどの飲料業界のインライン測定に活用されており、最大20barの高圧環境にも対応。過酷なプラント条件下でも安定した性能を発揮します。窒素パージ機能と保護キャップを標準装備し、外部温度センサーアダプターも付属しています。
・センサーモデル:314xxTC
・隔膜モデル:29561A
※測定対象内にN₂以外のガスが混在する場合、測定精度に影響します。

設置例
従来のガス圧力計測法では、炭酸ガス以外のガスも計測結果として表示するため、製造プロセスでのエアー混入は正しい炭酸ガス濃度ではありませんが、本製品は炭酸ガスのみを計測するため、製造プロセスのみならず品質管理でも正確な炭酸ガス濃度を表示します。また設置にかかるコストを抑えられます。
製品の特長
高精度なCO₂測定(TCD方式)
特許取得済みの熱伝導率センサーにより、液相・気相中の高濃度CO₂を連続測定。副生成物が発生せず、低メンテナンスでの運用が可能です。
サンプル前処理不要
サンプルを直接測定できるため、前処理工程が不要で作業効率が向上します。
高圧・過酷環境に対応
IP65の防塵・防水性能を備え、最大20barの高圧環境でも安定稼働。CIP(定置洗浄)にも対応する高耐熱設計です。
高速応答でリアルタイム制御に最適
測定サイクルは約22秒。プロセス制御や品質管理において即時対応が可能です。
設置が簡単なコンパクト設計
プロセスラインやフローチャンバーへの取り付けが容易で、既存設備への導入もスムーズです。